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EL発声を練習する前に

「EL発声法」に救いを求めてきた人達と言うのは、各人・各様それぞれの事情・理由から「食道発声法」という険しく、そして極めて高いハードルをどうしても攻略できなかった人達や、早急に声を取り戻す必要のある人達である。

※その事情および理由として下記の事柄が考えられる。

1. 複雑な手術によるもの。
例えば、食道癌手術による胃の吊り上げ、食道再建や喉頭全摘出による空腸移植等の複合手術でどうしても「食道発声」を習得できなかった場合。
2. 社会人として現役で、早急に現場(職場)に復帰せざるを得ない場合。
3. 年齢的に「食道発声」に挑戦(習得)するだけの体力が伴わない場合。
4. 病弱による体力不足の場合。
5. 高齢の為、特に「食道発声」を必要としない場合。
6. 遠隔地・離島に住んでいて「食道発声教室」に通えない場合。
7. 身体的(特に下半身)障害のため、「食道発声教室」に通えない場合。
8. 経済的理由(交通費負担等)で長期間「食道発声教室」に通えない場合。
9. 家庭内に介護を必要とする者がいて、長時間家を留守にすることができず「食道発声教室」に通えない場合。
10. その他……。

声を失ってから「EL発声」という苦渋の選択をする迄には、本人は「沈黙の恐怖の世界」で絶望感・挫折感等の精神的苦しみの中でじっとうずくまり、悩んでいたのであるが……。しかしながら、本人以上に心を痛め、本人以上に苦しい思いをしているのは……。

「毎日、悩み苦しんでいる会員の姿をじっと見守り、そして支え続けている家族の人達なのだ……」
という事実を会員本人にしっかりと理解してもらったうえで、本人にとっては極めてむずかしい事ではあろうが、家庭においては、いつでも――。

「明るく」「笑顔で」そして「楽しそうに」ふるまって欲しい……と思う――。


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